おばあちゃん行脚

 

 

おばあちゃんとの想い出。

 

とてもおしゃれで、若作りで元気だったおばあちゃん。

 

一緒に出掛けると、

 

道中、知り合いでも見知らぬ人でも長話をする。

 

バスから降りて、バス停から家に帰る間にも、

 

庭で作業をしている知り合いのおばちゃんに話しかけて、

 

孫の自慢

 

人の悪口

 

褒めてもらう

 

を長々として、先に進む。

 

私が思うには、

 

なんと図々しく厚かましい存在か。

 

たぶん、近所の人にもかなり迷惑がられていたんだろうなーと、今となっては思います。

 

一方、お世話好きだったので、師匠のように慕う人が多かったという面もあり、

 

でも、話しは長いし押しつけがましいし、人の悪口も半端ないから、

 

付き合いきれないと思い、距離を置こうと頑張っていた人も多いと思います。

 

わたしが、

 

『やってしまったかな?』って、ちょっとしたことで、クヨクヨしていても、

 

「上等よ。」「あんたはかわいい。」「あんたは特別。」「あんたは賢い。」

 

と言って、姫のように扱ってくれました。

 

何も自慢するとこなんてない、平凡な子だったのに、

 

話を盛って、将来こうなるという、なってもない展望を(例えば、この子は医者にするんだとか)人に自慢しまくり、

 

わたしがちょっと人に迷惑をかけるようなことをしても、

 

OK、OK、OK、OKを出しまくりでした。

 

人に迷惑をかけるのはOKで、

 

でも、人に認められる人になるように、

 

(成功的観点から)失敗しないように、呪文のように、こうなって欲しい、

 

こうあるべきということをいい続けていました。

 

進学すべき学校、結婚相手の条件、手に職をつけておくべき(いつでも稼げる)、

 

ふってもふられるな。でも、相手を不幸にしたら罰が当たるから、自分が損するくらいで男女が別れるほうが、得。とにかく、モテろぉぉぉぉ~!!!!!!!!!

家の中はキレイにしておけ、余分な荷物は持つな。捨てろ。

 

それが、ばあちゃん哲学。

 

今考えたら、呪いがかかっておったわい。

 

その呪いも解いてよい時がきたようです。

 

自分にあった考え方で生きていいと思う。