許せないことの意味。
例えば、『父を許せない』というのがあったとして、
その影響で、自分の性格が苦しいものになっているなら、
『今すぐ全部許すから楽にしてくれー』と、思って、
どんなに感謝の気持ちを述べても、
楽にはならない。
『許せない』っていうのは、
例えば、
『話しかけても無視して家を出てパチンコに行く父が嫌だった。』
という、一つのエピソードがあったとして、
『父よ、全部許すわ。』
と、ざっくり許しても、
幼い頃に抱いた感情、
『子供が話しかけた時、ちゃんと聞く大人になった方が素敵』
『パチンコに行くと身を破滅する』
というのがあって、大人になってもずっと持っていたとすると、
『子供を無視すること』
『パチンコをすること』
は許せてないまま。
そうすると、
自分が子供を無視することができないし、
してしまったら罪悪感があるし、
している人を見ると、嫌悪感を感じる。
パチンコも然り。
そうすると、苦しい。
だから、
『子供が話しかけたら、大人はきちんと聞くと、子どもは嬉しいものだし素敵だけれど、そうできなくてもよい』という許し、
『ギャンブルをしてもよい』という許し、
そういう許しをゲットして、ひとつずつ、楽になっていく。
けっこう、その自分が何を許せていないかに気付けなかったり、
自分が不快な感情を抱いていないことにする癖があったり、
なかなか、難しいですよね。
でも、「あれ、何か嫌だなー」と、感じたら、
そのシチュエーションや人の行動に、許せていないことがあるのかも。
そして、それが自分を縛っているかも。
許すとは、そういう意味であり、
まず、人を許すのは、できてしまえば簡単。
でも、自分を縛っているルールっていうのは、自分で当たり前と思っているだけに、
縛りを気付いて解くのは偉業です。